家づくり
換気について
24時間換気の義務化は、建築物の設計や改修において、平成5年に24時間換気システムの設置が義務化されました。家の中の空気がどのように排出され、部屋に入ってくるかを知っていますか?室内の空気質を維持し、家族の健康を保護するために行われている換気について今回はご紹介します!
目次
換気システムとは
換気システムの仕組み
住宅に使用される換気システム
全熱交換型式について
換気の工夫
最後に
換気システムとは |
換気システムとは、私たちが日々過ごす居住空間内の空気を、外からの新鮮な空気と入れ替えるための重要な装置です。このシステムの目的は、室内に溜まる湿気、不快な臭い、そして有害な物質を取り除き、常に清潔で健康的な空気を室内に供給することにあります。これは、居住者の健康と快適性を保つために極めて重要であり、家庭はもちろんのこと、オフィスや工場など、幅広い場所でその価値が認められています。
室内で過ごす時間が長い私たちにとって、空気の質は健康に直結する問題です。不十分な換気は、湿度の増加、カビの発生、有害物質の蓄積を招き、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。また、最近の研究では、良好な室内空気質が心理的な幸福感にも影響を与えることが示されています。
換気システムには大きく分けて、自然換気と機械換気の二つの方法があります。自然換気は、窓や扉の開閉によって室内の空気を外気と交換する最も基本的な形ですが、外の気候や天候に大きく左右されるというデメリットがあります。一方、機械換気システムは、ファンや送風機といった機械的な装置を用いて、室内と外気との空気交換を効率的に行います。この方法では、換気の量やタイミングを細かく制御できるため、一年中一定の空気質を維持することが可能です。
特に、現代の高気密・高断熱の建築物では、適切な機械換気システムの導入が不可欠です。これらの建物はエネルギー効率が良い反面、不適切な換気計画では室内の空気が滞留しやすくなります。したがって、居住者の健康と快適性を確保するために、機械換気システムの選択とその適用が重要な課題となっています。
換気システムの仕組み |
住宅の換気システムは、室内の空気を新鮮な外気と交換するための仕組みで、健康的な居住環境を維持するためにとても重要です。換気の中にも種類があります!是非一緒に見てみましょう。
※一般的に住宅に使用されるのは1種換気と3種換気です。
3つの他にも第4種換気といった換気システムもありますが、現在使用されていません。
適切な換気システムの導入は、居住者の健康と快適さを向上させ、住宅の持続可能性を確保する上で必要不可欠になります!
住宅に使用される換気システム |
第一種換気システムは、住宅の換気を行うためのシステムの一つで、給気と排気の両方を機械で強制的に行います。
このシステムは、想定通りの換気が可能で、一定時間の間に決められた空気量が効率良く入れ替わります。
第一種換気システムの特徴としては、給気時にフィルターを通すので、花粉やPM2.5などの外部からの有害物質が室内に入ってくるのを防ぎます。また、熱交換換気システムの場合は、断熱性が高まるというメリットもあります。
しかし、第一種換気システムの導入には高い設置コストとランニングコストが必要となります。そのため、多くの住宅では第一種換気ではなく、設置コストやランニングコストが比較的低い第三種換気が採用されています。
第一種換気システムは、高気密・高断熱の家で特に重要とされています。れは、高気密・高断熱の家では、しっかりとした換気を行わないと室内に汚れた空気が滞留してしまうためです。
また、シックハウス症候群のリスクを減らすためにも、しっかりとした換気が必要とされています。
第三種換気システムの特徴としては、低コストで導入しやすく、地域を選ばないことが挙げられます。また、室内が負圧(外より気圧が低い状態)になるため、壁内結露のリスクが低いとされています。
しかし、第三種換気システムでは、風の強い日や上下階の温度差がある場合は換気性能が左右される可能性があります。また、計画通りの換気を実現するためには、とても高い気密性能が必要とされています。
第三種換気システムは、24時間、強制的に換気する仕組みの設置が義務化されており、家の中の空気が2時間でまるごと入れ替わる能力を備えています。これにより、室内の二酸化炭素を屋外に排出したり新鮮な酸素を取り入れたりすることが可能となります。
全熱交換型式の換気 |
全熱交換式換気システムは、換気装置の一種で、外気から取り入れた空気を室内の温度や湿度に近づけて換気をするシステムです。このシステムは、顕熱(温度として現れる熱)に加え、潜熱(大気に放出されている熱)も交換できる構造となっており、室内換気と空気の快適性を両立させる効果が期待できます。
例えば、
外気温が0度で室内の温度が23度であれば、外気から取り入れる温度をあたためて、室内の温度を一定に保つように換気します。ただの換気であれば、外気をそのまま取り入れるため、室内の温度は下がってしまい、快適な住環境にはなりません。
全熱交換式換気システムのメリットとしては、室内の温度が外気温の影響を受けにくいように換気してくれることで、寒い冬でも暑い夏でも室内の温度はある程度一定に保てること、湿度までも一定に保たれるため、カビや結露が発生しにくくなること、そして洗濯物の室内干しでも、一般的な家と比べても乾きやすい特徴があります。
しかし、全熱交換式換気システムを選択するデメリットとしては、導入する際のコストが他の換気システムよりも高くなります。さらに、定期的にメンテナンスをしなければ、埃が溜まったり、カビが生えたりするため、反対に空気が汚れてしまう可能性もあります。
以上のように、全熱交換式換気システムはメリットとデメリットがあります。そのため、自分の住宅の状況に合った換気システムを選ぶことが重要です。また、導入後も適切なメンテナンスが必要となります。これらを考慮に入れて、最適な換気システムを選ぶことが、健康的で快適な住まいを実現するための鍵となります。
換気の工夫 |
【換気量の計算】
全棟換気量の計算を行っています。部屋の広さ住宅の広さに適した換気量を計算することで隅々まで綺麗な空気を保ちます。余すところなく綺麗な空気にしてくれるのはとても安心ですね!
~シエルホームデザインに導入している換気システム~
○第1種換気
・マーベックス:澄家
・ローヤル電機:SEシリーズ
・ガデリウス
○第3種換気
・日本住環境ピアラ
最後に |
換気にもさまざまな種類がありましたね。しかし、どれだけ優れた換気システムを導入しても、住宅自体の性能が良くなければ意味がありません。今回のコラムを執筆する中で、より快適に住宅を維持していくためには換気が重要だと改めて感じました。この点、お客様へしっかりお伝えしてまいります。
シエルホームデザインが提供する高気密高断熱住宅では、第3種換気でも夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。大切な家族と共に暮らす住宅をより快適に、かつエコに暮らせるような計画が重要になりますね!
関連コラム |
「断熱材の種類、なぜグラスウールを使っているのか」≻≻≻ https://www.cielhome.jp/column/p3981/
執筆者プロフィール |
吉村 亮祐
2級建築士。住宅省エネルギー設計技術講習。省エネ建築診断士。ライティングコーディネーター。
2015年入社。設計提案部所属。図面や土地提案、住宅ローン等、お家づくりにおけるお客様のトータルサポートを行う。
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