家づくり
お家づくりのスケジュール【祭事】
今回はお家づくりのスケジュールの中でも、祭事についてご紹介いたします。
「地鎮祭」や「上棟式」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
一般的に神を祀って工事の無事を祈る儀式と認識されており、着工前に実施する地鎮祭、建物の一番上の部材である「棟木」を取り付ける「上棟式」を行います。
また、建物の完成を祝い、お客様へお引き渡しを行う「引き渡し式」も行います。
今回は「地鎮祭」「上棟式」についてご紹介致します。
目次
地鎮祭
上棟式
お引渡し式
まとめ
地鎮祭 |
地鎮祭は、ただの儀式ではなく、土地と人との古くからの約束を祝福し、未来への願いを込める時間です。ここからは、地鎮祭の歴史的背景から、具体的な進行手順、そしてその奥深い意味に至るまでを掘り下げていきます。
地鎮祭の起源は古く、持統天皇の御代(690年)には地鎮祭が執り行われていた記録があるとされています。その土地の神様を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得るお祭りとされています。現在、ご祭神については、大地主神(おおとこぬしのかみ)と、産土神(うぶすながみ)とされています。産土神とは、その土地の神様のことです。
お供え物についてです。これにはお酒、水、塩、お米、野菜、魚などが含まれ、これらのお供え物を通じて、土地への敬意と感謝、そして工事の安全と建物の繁栄を祈ります。
さらに、初穂料(玉串料)の贈呈も重要な要素です。これは神様への感謝と敬意のしるしであり、祭事の成功と建物の長寿を願う象徴的な行為です。相場は2~5万円とされていますが、金額よりも心を込めた贈り物であることが重要です。
これらの、準備が必要なものに関しては、地鎮祭を執り行う場合、担当スタッフから事前にご説明いたしますのでご安心ください!
地鎮祭に参加する全員が、この祭事の意義を深く理解し、敬意を持って臨むことが求められます。建築主はもちろん、工事を手掛ける職人や設計者も、この儀式を通じて一丸となり、建築物の安全と繁栄を祈ります。
地鎮祭は、単に建築を始める前の儀式という以上に、土地との対話、未来への願いを込めた深い行事です。この祭事を通じて、人々は土地への敬意を新たにし、建築物が長く繁栄することを心から願います。
上棟式 |
上棟式は、柱や梁を組み立てた後、屋根の一番高い位置に棟木(むなぎ)という横架材が取り付けられる儀式
として行います。
建て方が一通り終了し、完成まで工事の安全をお祈りします。
また、工事に携わった大工さんはじめ関係業者の皆さんへ、
お施主様が感謝を伝えたり挨拶をしたりする機会として執り行います。
上棟式では、その土地の神様である産土神(うぶすながみ)、家屋の神様である屋船久久遅神(やふねくくのちのかみ)・屋船豊受姫神(やふねとようけひめのかみ)、工匠(大工)の神様である手置帆負神(たおきほおいのかみ)・彦狭知神(ひこさしりのかみ)をおまつりします。
参加者は、棟木に対して感謝の気持ちを表し、建物とその使用者の繁栄を願うために、お供え物を捧げます。お供え物には、塩、酒、米など、清めと繁栄の象徴とされるものが用いられ、これらは自然や神々と人間との調和を象徴しています。
地鎮祭と同様に、お供え物の準備をお客様にお願いしております。
上棟式には、餅まきを行う風習もあります。これは幸運を招き、悪霊を追い払うとされる行事で、参加者にとって喜びと共同体意識を高める一大イベントです。しかし、現代では、安全上の理由や簡略化の流れから、この風習を省略する場合もあります。それでも、やはり親戚ご家族の皆様が参加される上棟式は大変賑わいます。
一昔前は式後に華やかな宴会も行われたりしましたが、最近はそこまで本格的な上棟式を行うケースは少なくなり、簡易的に行う事がほとんどです。
上棟式は、建物が完成に向かう上での重要な節目です。この儀式を通じて、建築主、職人、設計者は、これまでの努力を振り返り、残る工事の成功を共に祈ります。また、これは、関わる全ての人々への感謝を示す場でもあります。お施主様が関係者に感謝の言葉を述べることで、プロジェクトへの共同の責任感と一体感が深まります。
上棟式は、単に建築工事の一環としてではなく、人々の努力と願いが込められた、生活の舞台となる建物への敬意と祝福の表れです。この伝統を通じて、新しい建物の長い歴史が始まります。
お引渡し式 |
いよいよ完成したお家の引き渡し式です。
完成した新居にご家族の皆様にお集まりいただき、無事工事が完了したことをお祝いいたします。
玄関前でテープカットを行い、いざ新居へ。
新しいお家の匂いに包まれ、お客様のこだわりの詰まったお家を見ていただくと毎回歓声が上がります。
鍵のお渡しをはじめ、設備機器類の解説、マニュアルや完了書類の確認などを行っていただきます。
まとめ |
家づくりのプロセスは、単に物理的な構造物を建てる作業以上のものです。それは、家族の夢や願いを形にし、未来への希望を結実させる旅です。この章では、地鎮祭から引き渡し式までの祭事を通じて、家づくりが持つ深い文化的意義と、それが私たちの生活に与える影響について総括します。
日本の家づくりにおける各種の儀式は、単に伝統を守るためだけではありません。それぞれの儀式は、家族の安全と幸福、そして建物の長寿を願う深い意味が込められています。地鎮祭では土地との調和を、上棟式では建築の完成を目前にした祝福と感謝を、引き渡し式では新たな生活の始まりを祝います。これらはすべて、家づくりが単なる物質的な行為ではなく、人々の心を一つにすることを示しています。
新しい家は、家族の歴史の新たな章を開きます。家族それぞれの思い出が築かれ、世代を超えて受け継がれる場所です。家づくりの過程は、家族にとって共有の経験となり、家という空間が持つ「居心地の良さ」や「安心感」を形成します。家は単に住む場所以上のものとなり、家族のアイデンティティや絆の象徴となります。
家を建てるという行為は、未来への投資でもあります。家づくりを通じて、私たちは家族の未来に対する願いや夢を具体化します。それは安全で快適な生活空間を提供することであり、また、家族が共に成長し、互いを支え合う基盤を築くことです。建物が完成するという瞬間は、これから始まる新しい生活への期待と希望を象徴しています。
いかがでしたでしょうか。家づくりの過程で行われる祭事についてまとめてみました。最近は簡略化されることもあり、なかなか経験することができない地鎮祭などですが、単に伝統に則って行っているわけではないということがわかりました。お客様にとっても、私たちシエルのスタッフにとっても重要な祭事ですので、本コラムで簡単にではありますが紹介させていただきました。今回のコラムを執筆するにあたって文献等を調べていたところ、地域や神社ごとに異なる点もあるようです。しかし、その点は私たちシエルスタッフにお気軽にご相談いただきたいと思います。本コラムを執筆するにあたり、私自身、地鎮祭や上棟式といった祭事に関する知識を深めることができました。現在主流になっている執り行い方もある程度簡易的に執り行っているものが多いようで、1から10まですべて正式に執り行うものも1度経験してみたいなと感じました。プランニングからお家完成まで、一貫して私たちシエルスタッフがサポートさせていただきます。私たちと一緒に理想のお住まいを作りましょう!
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