インテリア
小さな空間を広く見せるインテリアデザインのコツ
小さなお部屋でも、ちょっとした工夫で驚くほど広々と見せることができます。
この記事では、プロのインテリアデザイナーが実践する、小さな空間を広く、快適に見せるためのコツをお伝えします。専門用語は使わず、誰にでも簡単に試せるアイデアばかりですので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
目次
色の選び方
家具の配置
鏡の使用
照明の工夫
収納の秘訣
おわりに
色の選び方 |
色は、空間の印象を大きく変える力を持っています。特に小さな部屋を広く見せたい場合、色の選び方一つで、部屋の雰囲気は大きく変わります。以下に、小さな空間を広く見せるための色の選び方についてのコツをいくつか紹介します。
〇明るい色を基調にする
部屋を広く見せるための基本は、壁や床、天井を明るい色で統一することです。特に白は光をよく反射し、空間を明るく清潔感がある印象にします。他にも薄いグレーやベージュ、ペールトーンのブルーやグリーンも空間を広く見せるのに効果的です。
〇コントラストを活用する
全てを明るい色で統一するのも良いですが、アクセントとして暗めの色を少し取り入れると、空間に深みが出てより広く感じられます。たとえば、壁の一面だけを濃い色にする「アクセントウォール」を設けることで、視覚的な奥行きが生まれ、部屋が広く感じられるのです。
〇カラーバランスを考える
部屋全体のカラーバランスにも注意しましょう。色の明るさ(バリュー)や彩度(サチュレーション)を意識して、部屋全体が調和するように色を選ぶことが大切です。例えば、壁や床は薄い色で統一し、家具や装飾品で色を加えるという方法があります。
〇自然光を考慮する
部屋の色を選ぶ際には、自然光の入り方も考慮しましょう。北向きの部屋など、自然光があまり入らない部屋は、特に明るい色を選ぶことが重要です。逆に、南向きで日当たりが良い部屋では、少し暗めの色でも部屋が暗く感じられにくいため、もう少し色の選択肢が広がります。
家具の配置 |
家具の配置は、小さな部屋を広く見せる上で非常に重要です。部屋の限られたスペースを最大限に活用し、快適な生活空間を作り出すためのポイントをいくつか紹介します。
〇家具は壁から少し離して配置する
家具を壁にぴったりとつけずに、少し間隔を空けて配置することで、空間に奥行きが生まれます。また、空気の流れも良くなり、部屋全体が広く感じられるようになります。ただし、部屋が非常に狭い場合は、この方法が逆効果になることもあるので、部屋のサイズを考慮してください。
〇高さを利用して空間を広く見せる
空間の高さを利用することもポイントです。例えば、低い家具だけを使うのではなく、壁に棚を設置するなどして、目線を上に誘導することで、部屋が広く感じられます。また、家具を選ぶ際には、脚のあるものを選ぶと、下に空間が生まれ、部屋全体がスッキリと見えます。
〇中央に空間を作る
部屋の中央部分をなるべく空けておくことで、部屋全体にゆとりが生まれます。家具を壁沿いに配置して、活動エリアを中央に持ってくると、空間が広く使えるようになります。また、中央にラグを敷くなどして、視覚的にも中央の空間を明確にすると良いでしょう。
〇多機能家具を利用する
限られたスペースの中で効率的に生活するためには、多機能家具が非常に便利です。ベッドの下に収納スペースがあるものや、テーブルがデスクにもなるものなど、一つの家具で複数の機能を持つアイテムを選ぶと、部屋を広く使うことができます。
〇家具の配置を定期的に見直す
生活スタイルや季節によって、部屋の使い方は変わってきます。時には家具の配置を見直し、もっと効率的なレイアウトに変更することで、部屋を広く使えるようになるかもしれません。定期的に配置を見直すことで、常に快適な空間を保つことができます。
鏡の使用 |
鏡は、小さな部屋を視覚的に広く見せるための非常に効果的なツールです。適切に配置すれば、光を反射させて部屋を明るく見せたり、空間を広く見せることができます。以下に、具体的な方法をいくつかご紹介します。
〇壁に大きな鏡を設置する
部屋の壁の一面に大きな鏡を設置することで、部屋が倍の大きさに見える効果があります。特に、リビングやダイニングなどの共有スペースに大きな鏡を設置すると、部屋全体が広く、開放的に感じられます。鏡を設置する位置は、光がよく当たる場所や、部屋の中心に近い場所がおすすめです。
〇鏡を窓の反対側に配置する
窓の反対側に鏡を設置することで、外からの自然光を鏡が反射し、部屋全体が明るく感じられます。また、窓の景色を反映させることで、部屋の外と内がつながっているような錯覚を起こし、空間を広く見せることができます。
〇鏡を家具に取り入れる
鏡面仕上げの家具や、鏡が組み込まれた家具を使用することも、空間を広く見せる効果的な方法です。たとえば、鏡面のクローゼットや、鏡が付いたサイドテーブルなどを配置することにより、部屋に奥行きを持たせることができます。また、鏡面家具は光を反射させるので、部屋が明るく感じられる効果もあります。
〇鏡をアートのように飾る
鏡を単なる実用品としてではなく、部屋の装飾として考えることもできます。異なる形やサイズの鏡を組み合わせて壁に飾ることで、部屋に個性を加えると共に、空間を広く見せる効果も期待できます。配置する際は、鏡が反射するものに注意しながら、部屋全体のバランスを考えてください。
照明の工夫 |
照明も使い方次第で部屋を大きく見せることができます。どのような方法があるのか見ていきましょう。
〇レイヤード照明を利用する
レイヤード照明とは、異なる高さや種類の照明を組み合わせて使用することで、部屋に奥行きや層を持たせる照明技術です。例えば、天井のダウンライト、壁掛けのサイドライト、フロアライトやテーブルライトなどを組み合わせることにより、部屋全体を均一に照らすだけでなく、視覚的な広がりを演出できます。
〇明るいポイントを作る
部屋の特定のエリアや、お気に入りの家具、アートワークなどをピンポイントで照らすことで、空間に深みや関心のポイントを作り出します。これにより、部屋全体が広く感じられるだけでなく、より魅力的な空間になります。
〇自然光を最大限に活用する
自然光は、部屋を明るく広く見せる最良の方法の一つです。可能な限り自然光を取り入れるために、窓を開け放つ、透明または半透明のカーテンを使用するなどして、日中は自然光を最大限活用しましょう。また、鏡を使用して自然光を部屋の奥深くまで反射させるのも効果的です。
〇色温度を意識する
照明の色温度も空間の印象に大きく影響します。温かみのある黄色い光(ウォームライト)は、部屋をくつろぎ感のある雰囲気にし、白い光(クールライト)は部屋を広く、明るく感じる効果があります。部屋の用途や求める雰囲気に応じて、照明の色温度を選ぶことが大切です。
〇照明器具のデザインを選ぶ
照明器具自体もインテリアの一部として部屋の印象に影響を与えます。スリムでモダンなデザインの照明器具は、空間をスッキリと見せる効果があります。また、床やテーブルに置くタイプの照明器具は、部屋のレイアウトに柔軟性を持たせることができ、空間を有効利用するのに役立ちます。
収納の秘訣 |
当たり前ですが、ものが整理された部屋は広く使うことができますね。しかし、わかっていてもどのように整理していいかわからない…なんて思いがある方もいるのではないでしょうか。
ここでは収納にかかわる部分で小技的な方法をご紹介します。
〇垂直空間を活用する
部屋の広さは変えられなくても、高さ方向の空間は有効活用できます。壁に取り付けられる棚や、天井近くまでの高い収納家具を使用することで、床面積を有効に使いつつ、収納スペースを増やすことができます。また、視線が上に向くことで部屋が広く感じられる効果もあります。
〇隠す収納と見せる収納を上手に使い分ける
全てを収納ボックスに入れて隠してしまうのではなく、お気に入りのアイテムはオープンシェルフなどにディスプレイすることで、部屋に個性を加えることができます。逆に、雑然と見えがちな小物や日用品は、収納ボックスや引き出しにきちんと整理して隠しましょう。
〇多機能家具を活用する
限られたスペースを有効活用するためには、ベッド下の引き出しや、ソファとしても使える収納ボックスなど、多機能家具がとても便利です。家具一つで複数の用途を兼ね備えているため、スペースを節約しつつ、収納力を高めることができます。
〇透明な収納ケースを使う
透明な収納ボックスやケースを使用すると、中身が一目でわかるため、必要なものをすぐに取り出せます。また、透明感があることで空間に圧迫感を与えず、部屋をすっきりと見せることができます。
〇壁掛け収納を取り入れる
壁に取り付けることができる収納アイテムは、床面積を取らずに収納スペースを増やすことができる優れものです。例えば、壁掛けのフックやラック、ウォールシェルフなどを活用すると、空間を有効に使いつつ、部屋をオシャレに見せることができます。
まとめ |
いかがでしたでしょうか?
同じ面積の空間でも、ちょっとした工夫で見え方が大きく変わってきます。また、配置や色を工夫することによって、より居心地のいい空間をさがしだすのも楽しそうですね。
次回もお楽しみに!
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長岡 紗夕望
2級建築士。インテリアコーディネーター。ライティングコーディネーター。窓装飾プランナー。整理収納アドバイザー。
IC課所属。住宅における空間デザインや照明、造作家具の設計等、内装デザインの提案を行う。
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